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未来の子どもたちをニコニコ眺めたい

小清水集落の氏神様、鯖石神社。季節ごとにお祭りがあり、集落の人たちがたくさん参加します。お祭りと言っても屋台が出るようなものではなく、「集落の中が平和でありますように」「稲が無事に育ちますように」というような、素朴ですが、大事なことをお祈りするお祭りです。

祭が終わったあとは、集落センターで直会と言って、みんなでお酒を飲みます。いまはコロナでお祭りは神職と集落役員だけでやっています直会もありません。しかし普段はお祭りのあとの直会ではみんなたくさんお酒を飲んで楽しい時間を過ごします。

私は神職としてご奉仕したあと、直会に参加します。みんなと一緒にお酒を飲みます。直会が終われば、歩いて家まで帰ります。下駄をカランコロンと鳴らしながら。

集落の景色を眺めながら、こんなことを思うのです。

「むかしの人も、大むかしの人も、こうやって同じように直会でお酒を飲んで、いい気分で集落の中を歩いたのかなぁ」と。

この土地で生きた人たちに想いを馳せながら歩く家までの道は、とても素敵です。

私は、今はもう此の世にいない人たちや、今はまだ此の世にいない人たちに想いを寄せることが好きです。

自分達の子孫が同じように、小清水でみんなでお酒を飲んで、その時にはいないであろう私たちのことを思い浮かべながら、幸せな時間を過ごしてくれたら、その様子を草葉の陰からニコニコしながら眺めたい。

こんな事を言うと、「現世の事は考えてないの!?いま生きている人たちのことは思わないの?」と言われそうです。

大きな目的や夢は遠い世界のことを思い浮かべますが、目の前のことも大事にして楽しく過ごすつもりです!大きな夢を、自分たちのやりたい形、楽しいと思えるスタイルでみんなで一緒に叶えていきたいです。