5年前の9月13日、イーリーカフェはオープンしました。
カフェをオープンさせること。それは私たちにとって、とても大きなエネルギーが必要なことでした。
9月13日のオープン日。プレスリリースや大々的なオープン告知はせずにひっそりとオープンしたのですが、集落の方々や、ブログを見てくれていた人たちがたくさん来てくれました。
最初は「移住者が山あいでカフェをオープン」や「若者たちが集落存続のために」といったことに共感し、来てくださるお客様が多かったように思います。新しもの好きの柏崎の人たちもたくさん来てくれました。
Instagramで情報が広がり雑誌やテレビの取材があり、徐々にお客さんが増えました。
飲食店が初めてだった私たちも、失敗や試行錯誤を重ね、料理やサービスもどんどんレベルアップ。「集落を100年後まで存続させたい」という想いで始まったお店が、それだけでなく「飲食店」としてもしっかり認めてもらえるようになっていったように思います。
オープンできない程に積もる雪、なかなか決まらない料理の味、深夜まで終わらない仕込み。5年のあいだには大変なこともありましたが、常連さんや優しい集落の人たち、家族の笑顔や仲間たちの奮闘に支えられ、私たちも成長することができました。
その間、世の中や小清水集落も大きく変わりました。集落の人口はまた減り、山は荒れてきています。コロナにより生活は一変しました。
5年間の積み重ねをもとに私たちはまた今一度、大きなエネルギーを使うときが来ているように思います。オープンの時と同じように。
またひとつギアを入れる。そんな時がやってきました。