カフェのロゴが意味するものについてお話します。ロゴはコンセプトに由来しています。
イーリーカフェのコンセプトは
「山あいの小さな入口から始まる大きな出会い」
です。
小清水集落は、私のご先祖様がまだ誰も住んでいない小清水の土地で、陰陽二つの滝と清冽な池に出会ったことから始まります。今から1,100年も前の伝説です。
時代は下り、明治の頃。小清水は柏崎と十日町を結ぶ街道があり、多くの旅人が通り、たくさんの人の出会いがありました。
出会いはエネルギーです。
イーリーカフェで、土地、食材、人、景色、文化との出会いが生まれ、そこから新しいエネルギーが生まれますように。
そんな想いを、小清水の伝説を通じて、コンセプトに込めています。
コンセプトが決まりロゴを作るとき、「出会い」をどう図案化するか、悩みました。出会いというカタチのないものをどう表現したらいいのだろう。自分にとっての「出会い」とはなんだろう。
様々想いを巡らせる中、過去の出来事を思い出しました。
私は音楽が好きです。学生の頃は自分でもバンドをやり、ライブハウスやクラブへ良く行きました。
ライブハウスの中で広がる光景。
タバコの煙が立ち込める暗い室内、爆音とお酒。
初めて聞く音楽、久しぶりに会う友人、見知らぬ人たち。
ライブハウスやクラブに入るときの、扉を開ける前のドキドキ。
「今日はこの中でどんな出会いが待っているのだろう」
「扉だ。自分にとって出会いを象徴するのは扉だ」
そう思いました。
デザイナーをしている兄、アーティストの義姉に相談し、早速ロゴを書いてもらいました。
開き始めた扉の向こう側、新しい出会いのエネルギーが光を射すように広がる。
こうしてイーリーカフェのロゴは出来上がりました。
今までの自分の人生を振り返っても、新しい出会いによって、今までに無かった考えや進むべき方向性が出てきたように思います。
外から来てくださるお客さんにも、集落に住む我々にも、小清水集落にとっても。出会いが生み出すエネルギーを楽しみたいです。