いまから15年前の4月、小清水に移住してきました。
春の神社でのお祭り、祈年祭の頃でした。
集落の人に
「この家に灯りがともっていると安心する」
と言われたことがあります。
私が移住してくるまで、この家は無住でした。
いまは家だけでなく、カフェにも灯りが点ります。
夜、カフェに灯りがともっているということは、奥さんたちが残業中ということなんですが…。
小清水の中で田んぼをして働くようになると、自分も「灯りがともっていると安心する」という気持ちがわかるようになりました。
あたりが薄暗くなるまで山の中の田んぼで作業して、山を下っていくと家に灯りがともっている。泥だらけの作業着の土を払いながら家に入ると、家族が「おかえりー!お疲れ様でした」と出迎えてくれる。
山あいの一番奥に住んでいるからこそ、灯りのありがたさを感じます。